みなさん、お待たせしました!
back number の新曲『新しい恋人達に』の歌詞考察です!
考察するのに、かなり時間がかかってしまいました。。
back number の歌詞は奥が深すぎて、一朝一夕で歌詞考察が書けないんですよね笑
そういうところが好きなんですけどね!笑
以下、歌詞は全て歌ネット(https://www.uta-net.com/song/357140/)より引用します。
主人公
さて、考察に進む前に、
この曲の主人公は、どんな境遇で、自分の人生にどのような考えを持っていると思いますか?
依与吏さんは、SOHやIYHのLIVEで、一曲一曲の歌詞に対して、
『その曲の主人公の気持ちにできるだけ寄り添って、主人公の境遇、気持ちが最大限伝わるような歌詞を書いている』
と言っていました。
ので、今回は、私なりに主人公を設定し、その主人公の気持ちに寄り添って考察してみようと思います!
今回の主人公は以下のように設定します!
年齢:25~35歳
性別:男性
境遇:普通の正社員。裕福ではない。結婚して、子供が一人いる
心境:子供ができて、自分の自由な時間が減ったため、少し物足りなさを感じている
尚、私はドラマ『海のはじまり』は見ていないため、ドラマを踏まえた考察はできません!ご了承ください。
主人公の設定ですが、受け取り方は人それぞれであるため、あくまでも一人の考察として読んでください!
これも依与吏さんがTikTok LIVEで
「いろんな考え方があるので、この聴き方をしないといけないって指定するつもりはないよ」
って言ってましたので、自分の思うように解釈して、自由に聞いてくださいね!
それでは行きましょう!
歌詞考察!
さあ、ますはイントロです。
『冬と春』はイントロがなく、いきなり歌詞からスタートしましたが、今回はイントロがあります。
バラード系で、ゆったりとしたリズムで始まりますね。
最初の歌詞です。
光が閉じるように
会えない人がまた増えても
大人になれなかった
それを誰にも言えないでいる
歳をとって行くうちに、新しく出会う人もいれば、もう二度と会えない人も現れる。
そんな別れを『光が閉じる』と表現しています。
楽しかった日々が終わる、みたいな感覚ですかね。
普通に理解するのに時間かかりました。
依与吏さんのいきなり表現力をカンストさせてくる手法ですね。
最初のフレーズで、一気に心を奪われますよね。
しかもAメロの穏やかな声が本当に落ち着くんですよね〜
【水平線】の歌詞の、『毎日が重なることで会えない人もできるけれど』の部分と似た雰囲気を感じます!
しかし、主人公は、『大人になれなかった』と感じているようです。
これは、主人公に子供ができて、自分の時間が少なくなったと感じていると考察します。
自分はもっと経験を積んで、一人前になるはずだった、
でも、もう子供ができ、親という立場になっている。
そんな気持ちを、『大人になれなかった』と表現しているのではないでしょうか?
『会えない人が増えた』のも、子供ができると簡単に遊びに行ったりとか、旅行したりとか、できなくなりますからね。
でも、『自分はまだ子供だ!』なんて言えないですよね。子供がいるなら尚更です。
では、次に行きましょう
素敵なものを 大事なものを
抱えきれないくらいに
もらったのに
こちらは、少し変わって、主人公が親からもらった愛情のことについて触れられていますね。
自分が親の立場になった今、自分が子供の時にしてもらっていたことを思い出しているのでしょうか。
親からはたくさん愛情をもらったのに、
自分の子供に対しては何もしないのか?
まだ子供だとか、身勝手なことを言っていて良いのか?
と葛藤している気持ちが伝わってきます。
さあ、サビに入りますよ!
指先で雲をなぞって
僕にはもう見えないものを
描く君に
かける言葉があるとしても
僕にはとても探せないだろう
一番のサビは少し音が少なめですね。
ドラムのシンバルの音が印象に残ります。
【指先で雲をなぞって】
これは、子供が雲を指さしている様子を表しているのでしょうか?それとも、画用紙に薄く描かれた雲の塗り絵をなぞっている様子でしょうか?
どちらとも取れますが、個人的には『描く君に』という歌詞から、後者かなと感じました。
でも、『宙に描く』とも取れるのでわからないですね!笑
【僕にはもう見えないもの】
これもなんだろう?てなりますよね。
自分的にはいくつか説があって、
・子供ならではの不思議な絵は大人になった今は描くことができない
・主人公はもう塗り絵帳を開くことはないから、描くこともない
・仕事で忙しくて、雲をぼんやり眺める時間なんて無くなってしまった
これらの意味で『もう見えない』と表現しているのかなと思いました。
サビが終わり、2番の最初に入ります。
頼んだ覚えは無くても
守られてきた事は知ってる
自分じゃできやしないけど
君には優しくあれと願い 祈る
この部分の歌詞が、一番難しかったです。
普通に2週間くらい「どういう意味だ、、、」って考えてました。
『頼んだ〜知ってる』の部分は、自分が親に守られてきたことは知っている、と思い出している部分ですね。
『自分じゃできやしないけど』の部分は、おそらく
『今の自分じゃできやしない』という意味だと思います!
でも、
君(子供)には優しくあれと(自分に対して)願い祈る
という意味だと考察しました
我が子を大切に想うことはしてあげたいと、願って、祈ってまでいるのですね。
主人公の素敵な気持ちが伝わってきます。
次です。
似合ってなんかいなくて
なにもかも足りないのに
投げ出し方も分かんなくて
ここにいる
やっぱり主人公は、自分がまだ大人になりきれていないと感じているようですね。
まだ大人になってないのに子供を持つなんて、似合ってない。
何もかも足りない、お金・覚悟、などでしょうか?
でも、これらを一方的に投げ出すことはしてはいけない、できない
そんな気持ちでいるのですね。
いよいよ2番の歌詞です。
張りぼてに描いた虹でも
手垢にまみれたバトンでも
なにかひとつ
渡せるものが見つけられたら
少しは胸を張れるだろうか
【張りぼて】という意味、わからなかったので、調べてみました。
1 張り子で、ある形に作ったもの。張り子作りの芝居の小道具など。ぼて。
2 (比喩的に)見かけは立派だが、実質の伴わないことやもの。張り子の虎。
https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E5%BC%B5%E3%82%8A%E3%81%BC%E3%81%A6/
この歌詞での意味は、どちらとも取れる気がしますが、個人的には2に近い気がしています。
子供にとっては、親はすごい存在に見えるもの。でも、そんなことはなく、それはハリボテだと感じているのでしょうか?
【手垢にまみれたバトン】
こちらは、親から子供に世代交代をするバトンのことを指していると考察します。
手垢にまみれているという表現には、主人公の不器用さが現れていると思います。
きれいなバトンを、スマートに渡すことはできないけれど、、
という意味でしょうか。
back number の歌詞には、主人公の不器用さが現れている歌詞が多いですよね!笑
では、先に進みましょう。

閉じた絵本の
終わりのページで
これは誰の人生だ
誰の人生だ
誰の人生だ 誰の人生だ 誰の人生だ
こちらは、主人公の気持ちが一番素直に現れている部分ですね!
『誰の人生だ』
この言葉が強く突き刺さってきます。
back number の歌でも、こんなに同じフレーズを繰り返している歌はほとんどありませんよね。
それほど主人公の気持ちを表した結果なのだと感じます。
子供に絵本を読んであげた時に思ったのでしょうね。
これからの自分の人生の時間は、全部子供のために費やすのか?
もう自分は降板なのか?
って。
真白な君の未来を
真白なまま
君が色を塗れるように
このフレーズは、私がこの曲の中で一番好きな部分です!
子供の未来は白地図のように真っ白ですよね。
希望に満ち溢れていて、何色にも染まることができます。
大人になった今、たくさんのことを知っていて、こうしたら良かった、こんな思いはしてほしくない、など、色々思うことはあるかもしれません。
しようと思えば、自分が思う一番理想の人生を子供に与えることもできるかもしれません。
でも、あえて主人公は何もせずに、子供の思うがままをサポートしようとしているのですね。
これを、『真っ白なまま、君が色を塗れるように』と表現しています。
めっちゃ良いですよね。
子供の人生は親の2回目の人生じゃないことを理解してあげている。
この時点で、十分立派な大人になっていると私は感じますが、どうなのでしょうか?

こちらのジャケットの色も、歌詞を聞いてから見てみると、子供が自由に色を塗ったキャンパスに見えなくもないですね。
ステキです。
しかも、この部分で穏やかな曲調になるのも、めっちゃ良い!
主人公なりの子供への配慮が表れているなと感じました。
感動ポイントですね。普通に泣きますね。
さあ、曲調も一気に上がり、いよいよラストサビに入ります!
指先で雲をなぞって
僕にはもう見えないものを
描く君に
かける言葉があるとしても
僕にはとても探せないだろう
でもいつか君が誰かを
どうにか幸せにしたいと
願う日に
笑って頷けたとしたら
それでもうじゅうぶんじゃないか
と思う
ラスサビの前半は、一番のサビと同じですが、続きがありますね。
『君が誰かをどうにか幸せにしたいと願う日』
この部分は、
今の主人公が子供に対して願っている気持ちを、子供が願った時
という意味だと感じています!
『それでもうじゅうぶんじゃないか』
この部分、タイプミスではなく、本当に平仮名なんですよね。
どうして?と2日くらい考えていたのですが、
この歌全体を通して描かれている大人になりきれていない主人公を、子供っぽさを表すひらがなで表しているのかなと感じました。
こんなところまでこだわる back number、さすがすぎます!
歌詞を聴くだけじゃ分かりませんからね。
私も歌詞考察の記事を書くために歌詞を調べるまで、気付きませんでした。
タイトルの意味
最後まで考察してみましたが、中にはこう感じている方もいるのではないでしょうか?
いや、恋人関係ないじゃん、『新しい恋人達に』なのに!
確かに、そうですね、私もちょっと思ったのですが、
back number が意味の無い歌詞を書くことが無いように、
絶対に何か意味があるはずです!
注目してほしいのは、一番最後の部分の歌詞です。
でもいつか君が誰かを
どうにか幸せにしたいと
願う日に
笑って頷けたとしたら
これ、自分の子供が結婚するという意味ですよね。
子供が産まれて、育って、恋をして、結婚するときに向けて歌っているのです。
こういった意味で、新しい恋人達と言っているのではないでしょうか?
『恋人達』とつけているのも『相手がいるから』ということでしょう。
これでしっくりきたのではないでしょうか?笑
おわりに
いかがだったでしょうか?
普通の曲とは違い、内容もなかなか難しい歌でしたね。
ドラマの設定ともマッチしている気がしています!
これもしばらくは無限リピート確定ですね!
この他にも、いくつか歌詞考察をしているので、ぜひご覧ください!
ではまた。
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