お久しぶりです!Kakeruです!
back number新曲『ブルーアンバー』がリリースされましたね
直訳すると『青い琥珀』。
この宝石の題名と、その歌詞には親子のどのような想いが込められているのでしょうか?
あと、この曲の考察、すごく難しかったです、、、、
いつものことですが、考察するのに時間がかかってしまいました。記事を出すのが遅れて申し訳ないです。
ちなみに、この記事では、MVを見る前に考察をしています。
理由は、MVのサムネイルに、『黄色』と似た何かを感じたからです。笑
『黄色』は、MVを見る前と後でずいぶん曲の印象が変わった曲でしたよね。
ですので、今回の歌詞考察では、あえてMVを見る前の、歌詞の情報のみで内容を考察してみようと考えました!
MVを見た後にこの記事を読む方にとっては、内容が全然違って聞こえるかもしれません!
毎度のことですが、曲の解釈は十人十色です。人によって感じること、思うことは違うものだと思っています!
今回の私の考察も、これが正解だ!とかは思わずに、こういう考えもあるんだな、ここは共感できるな、ここは私は違う意見だな
って感じで読み進めてみてください!
考察の前に
依与吏さんは、back number の全ての曲に対して、
『その曲の主人公の気持ちに最大限寄り添って、主人公の気持ちをまっすぐに伝えた歌詞を書き、歌っている。』
とLIVEのMCで仰っていました。
では、今回の『ブルーアンバー』の主人公は、どのような境遇で、どのようなことを考えている人なのでしょうか。
私なりに考えた結果、今回の曲では、主人公として子供と母親の2人がいて(メインの主人公は母親)、その2人の気持ちの掛け合いの曲になっていると考えました。
【母親】
年齢:25~35歳
境遇:幼い子供を亡くしてしまった
性格:とてもしっかりしている(例.周りを配慮できる)。子供にもこの性格は受け継がれている。
心境:この悲しみは誰にも味わってほしくないと思っているが、心のどこかで、もっと悲惨な境遇の人と比べてしまっている自分がいる
【子供】
年齢:1~5歳で病気で亡くなった
心境:両親ともっと一緒にいたかった
年齢や死因(そもそも子供が亡くなったのかどうか)は不明ですが、この考察ではこのように設定して進めようと思います。
以下、歌詞は歌詞サイトから確認をお願いいたします!

曲を流しながら曲に沿って記事を読むのがおすすめです!!!私もそのやり方で読んでます!
準備はできましたか??
それでは行きましょう!
歌詞考察
イントロ
イントロはアコギとベースで構成されていますね。
ストリングスなどの明るい音色はなく、寂しげな印象を与えるイントロとなっています。
後半から流れる、ベースの音が綺麗ですよね。斜め下を向きながらベースを弾く和也さんの顔が浮かんできます。
1番Aメロ
赤い雫、これは何を表しているのでしょうか?
抱きしめられるのは恐らく母親が子供を抱きしめる、という意味ですので、子供からの、母親への想いという意味なのではないかと解釈しました。
そして、その抱きしめられた記憶は、子供の中にずっと残っているのですね。
でも、これは人に見せるものではないと思っている
泣き喚くのはダメだと思っているのでしょうか。幼い子供なのに、しっかりしていますね。
母親譲りの性格の表れでしょう。
その赤い雫は、人様に見せるものじゃないから、言霊となった。
重要なのは、「伝えられなかった言霊」ではなく、「伝えなかった言霊」なんです。
伝えること自体は可能だったけれど、自分の意思で伝えないこと=人様に見せないことを選んだのですね。
そしてその言霊が何かを叫んでいるようです。
何と叫んでいるのでしょうか。
次に進みましょう。
1番Bメロ
欲しかった。悔しかった。
この思いは、恐らく先ほどの歌詞にも出てきた言霊のことでしょう。
でも、この思い=言霊=赤い雫は、人様に見せるものじゃないから全部心の底に隠しておくよ。
という意味だと思います。
隠しておく、この前に「ダメだよ」と言っていますね。
これは、私(子供)と、もう一つの私(言霊)との会話を表現しているのだと考察しました。
私と言霊の心が独立していることが伝わってきます。
では、この欲しかった、悔しかったという思いは、母親と子供、どちらの思いなのでしょうか?
先述の考察では子供の思いとして考察しましたが、私はどちらでも当てはまると思っています。
子供は母親の愛が欲しかった
母親は子供に幸せに育って欲しかった
命を亡くしたことは双方にとって悔しいに違いありません。
どちらが正解、ではなく、どちらの声にも取れる掛け言葉のような表現だと思います。
さすが依与吏さんですね。
最後のごめんねについてはラスサビで触れます。
一番のサビに入ります!
1番サビ
悲しいのは一人で十分
これ以上醜くなりたくない
これは、AメロBメロでもあったように、人様に見せるものではないから心にずっと隠しておくよ、という母親と子供に共通する想いがサビにも現れている部分だと解釈しました。
私の中で誰にも見付けられずに
この歌詞が一番解釈が難しかったです。正直、ここが分からずに、2週間くらいずっと聴いていました。
まずはこのセリフが母親と子供どちらのものなのかですよね。その後の
こんな色になるまで…
のセリフが母親のものであると推測できますので、母親だと思われます。
つまり、
私(母親)の中で誰にも(あなた=子供 は)見付けられずに(人に姿を見られることはなく)ずっと泣いていたんだね
という意味だと考察しました。
人に姿を見られない(見付けられない)のは、子供が亡くなって姿を見せることができないからでしょう。
ここを理解するのに時間がかかりました。
いや、理解できているのかもわかりません。
依与吏さんの表現力には何年経っても追いつけません。笑
他にもこんな解釈があるんじゃない?という意見がある方、ぜひコメントください!
きれいよ
母親が子供に言った言葉でしょう。
こんな色、という表現からはポジティブな印象は受けません。しかし、そんな色であっても、綺麗だよ、と声をかけてあげたのでしょう。
ただ、ここで大事なのは本当に色が綺麗でないわけではないということです。
綺麗だったとしても、こんな綺麗な色になるまで辛い思いをして泣いていたんだね、という意味かもしれません。
恐らくここから受けるポジティブでない印象は、子供がとても辛い思いをしていたことを母親が感じた、ということから現れているのだと思います。
難しいですね。でもここまで深く考えるの、楽しいですよね。ゆっくり何回も読んでみてください。
2番Aメロ

この部分は1番Aメロと対照的になっています。
渡しそびれた心。これは母親が子供を育てていく上で与える愛情という意味でしょう。
青い雫は、母親からの、子供への想いなのではないかと解釈します。
そして、この想いも人様の前でさらけ出すもの(浴びせるもの)ではない、と母親は思っているようです。
赤い雫:子供の、母親への想い
青い雫:母親の、子供への想い
このように対照的な表現となっています!
赤を子供、青を母親として表現しているのです!
主人公は母親ですので、題名がブルーアンバーであることもしっくりきます。
琥珀(アンバー)には通常の赤(オレンジ)の琥珀とブルーアンバーの2種類があり、それを母親と子供の2人の掛け合いで表現しています。
綺麗すぎる!依与吏さんはやはり天才以外の何者でもありませんね。
2番Bメロ
流れ出た雫で周りを飲み込んで、飲み込んだ青い塊の状態で遠くの海の底にでも沈んで、(そのまま時を経て)宝石にでもなるわ
という意味であると考えます。
ここで注目したいのは、「にでも」という表現です。
宝石”にでも”なれるのを
自分たちに起こった悲劇を、綺麗な宝石に喩えて表現しているのですが、
もし自分たちが当事者だった場合、本当にそんな綺麗な話で収まるでしょうか?
私は宝石だ!綺麗だ!
とは絶対ならないですよね。
それを、やや皮肉のこもった表現を含ませる意味で、「にでも」という言葉を選んだのではないでしょうか。
Cメロ前半
この部分には、母親、子供の双方の
【赤と青の雫が溢れ出した部分】
【これ以上醜くなりたくないのに醜くなってしまう部分】
が現れていると感じます。
本当を嘘で飾って:命を亡くしたという辛い現実を認めたくない、嘘でも良いから幸せな暮らしをしたい。
ごっこみたいな暮らし:子供と幸せに暮らしたかった事を、子供遊びで例えて表現しているのでしょう。子供はおままごとしますもんね。
誰かの悲劇で…:これは主人公の設定にもあるように、命を失った気持ちは誰にも味わってほしくない、悲しいのは自分だけで十分だ、と考えているが、心のどこかでもっと悲惨な人の人生と比べて安心してしまう自分がいる
そんな人の醜い部分が現れてしまうことが表現されています。
これ以上醜くなりたくないと言っていたのにこう思ってしまっていることが、余計に辛さを助長させますね。
Cメロ後半
溺れた:2番Bメロで海の底に沈むという表現があったため、それと合わせた表現をしているのだと思います。。
瞬間”のまま”:これは宝石になったまま時が止まっている事を表しているのでしょう。
子供は亡くなってしまい、年を取らなくなった。
母親は子供を亡くした悲しみをずっと考えることしかできず、時の流れすらも感じなくなった。
このように私は感じました。
息もできず:これは、亡くなってしまって息ができないという意味もあるかもしれませんが、雫に包み込まれて宝石になっているから息ができない、という意味もあると感じます。
つまり、子供の声とは限らず、母親の声とも解釈できるということです。
また、ここにはボーカルエフェクトがかかっていますね。
この表現にも意味が含まれていると感じます。
海の底に沈んでおり、かつ(雫が固まった)宝石の中の声なので、まっすぐ外に声は聞こえず、聞き取り辛くなっている、それをボーカルエフェクトで表しているのではないでしょうか?
ラスサビ
1番サビと歌詞は同じですが、最後に
ごめんね
ねぇ綺麗よ
という歌詞が追加されています。
このセリフには、2通りの解釈ができるのではないかと考えます。
解釈1つ目
ごめんねがお父さんのセリフで
ねぇ、綺麗よがお母さんのセリフ
子供への想いは母親だけでなく、父親も同じ思いを持っているはずです。
その父親の思いを、ラスサビの最後で歌詞にした、という考察です
解釈2つ目
ごめんねが子供のセリフで
ねぇ、綺麗よがお母さんのセリフ
Aメロで特徴的だった母親と子供の掛け合いの表現を、最後にも持ってきた、という解釈です。
1番のBメロで、ごめんねという子供のセリフがありましたよね。この部分を最後に持ってきたのかなと考えました!
全体を通して母親と子供の掛け合いが描かれていて、綺麗にまとまりますね。
あなたはどちらの考察が好きですか??
ぜひコメントで教えてください!!
まとめ(おまけ)
歌詞考察はここで終わりですが、最後にちょっとだけおまけです。
今回の歌詞考察、めっちゃ難しかったですよね。私も超苦戦しました。
頭の中でなんとなく理解できても、それを言葉にするのってとっても難しいんですよね!
今回の歌詞を考察する上で重要なのは、
その歌詞(セリフ)が、母親と子供、どちらの言葉なのか
を考えながら歌詞を聴くことです!!
この考察では、
母親の気持ちを青色の文字
子供の気持ちを赤色の文字
それ以外の重要な部分を緑色
歌詞を黒の太字
で表現しています。
ぜひ、これを参考に読んでみてください!
もちろん、これが正解というわけではないので、青だけどこれは子供の気持ちなんじゃない?とか色々考えながら読んでみてくださいね!
全体を通して、
1番:子供の想い
2番:母親の想い
Cメロ前半:双方の(醜い)想い
Cメロ後半:双方の(純粋な)想い
ラスサビ:双方の想い(双方であるため、より気持ちがこもっていることを表現して転調させる)
一番最後の「ごめんね」:子供の想い
「ねぇ、綺麗よ」:母親の想い
という構成と考察すると、うまくまとまって綺麗かなと思います!
おわりに
最後まで読んでくださり、ありがとうございます!!
長かったのにここまで読んでくださるのは、同じback numberファンとしてとてもうれしいです!
この記事ではMVを見る前の考察をしたため、後日、MVを見た後の考察記事も載せようか検討中です!
読みたいよー!って方は、この記事に高評価してくれると嬉しいです!
ブルーアンバーの題名についての考察記事は以下から!
他の曲の歌詞考察もしているので、ぜひ読んでみてください!
ちなみに全然関係ないのですが、趣味でアプリ開発をしています。
飲み会の幹事向けの、とても役に立つアプリですので、
以下のリンクからぜひダウンロードしてみてください!

ではまた。
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